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写真はリスボン海洋水族館ホームページより

世界一の水族館は、ポルトガルのリスボン海洋水族館

夏休みの行楽先として、絶大な人気を誇る水族館。世界には約500館ほどの水族館があると言われているが、日本にはその2割を超える115館(「中村元の全国水族館ガイド115」より)がある。海に囲まれた島国の日本人が、どれだけ水族館を好きかは、ここからも伺い知れるだろう。マイナビニュースによると、この度、世界の水族館ランキングが発表されて話題になっている。

旅行口コミサイト「TripAdvisor(R)」の日本法人トリップアドバイザーは、動物園と水族館をランキング化した「トラベラーズチョイス 世界の人気観光スポット2015 ~動物園・水族館編~」を公表した。同調査は、トリップアドバイザー上に投稿された世界中の旅行者の口コミ評価をもとにランキングしたものとなっている。(中略)
水族館でみると、日本の水族館の1位は沖縄の「沖縄美ら海水族館」。同施設は「アジアの水族館 トップ25」でも1位に選ばれ、さらに「世界の水族館 トップ25」でも9位にランクインするなど、世界的にも高評価を得ている。アジアのランキングではトップ25施設のうち、18施設が日本の水族館であったことにも注目できる。四季を通じたイベントやショー、海の生態系を学べる展示など、海に囲まれた日本ならではの工夫が人気の理由の1つともなっていると考えられる。

引用元 マイナビニュース:http://news.mynavi.jp/news/2015/07/27/016/

堂々の世界一に輝いたリスボン海洋水族館は、6000トンの世界4位の巨大水槽を持ち、ヨーロッパ最大のスケールを誇ると言う。また今年1月には、世界トップの水景クリエイター、天野尚氏を迎えて全長40mの巨大水槽で世界最大のネイチャーアクアリウムを設けたことでも話題になった。このリスボン海洋水族館で年間来場者は約100万人ほどであるのに対し、沖縄美ら海水族館は年間300万人、すみだ水族館も162万人を超える。このことからも、日本人の水族館好きが分かるだろう。

絶大な人気を誇る、日本の水族館が抱える問題

日本各地の水族館で子供たちに大人気となっているのが、イルカショーである。先月、日本の水族館のイルカの入手ルートが、国際問題として取り上げられた。WEDGE Infinityによると、イルカの捕獲方法が原因で、日本は世界水族館協会から会員資格を停止されたそうだ。

和歌山県太地町の追い込み漁で捕獲したイルカを水族館が入手しているのは倫理規定に違反するなどとして、世界動物園水族館協会(WAZA)から会員資格を停止された日本動物園水族館協会(JAZA)が、会員施設による追い込み漁イルカ入手を禁止し、WAZAに残留することを決めた。WAZAの強硬姿勢に「伝統文化であるイルカ漁の否定だ」「欧米の価値観の押しつけだ」という反発の声が上がっている。欧米からの批判の中に、日本への感情的な反発があることは否めないが、背景には、イルカ漁だけでなく、水族館や野生生物のショーに対する認識の、日本と欧米との大きなギャップがあると言える。問われているのはむしろイルカ漁ではなく、日本の水族館のあり方なのだ。

引用元 WEDGE Infinity:http://wedge.ismedia.jp/articles/-/5075?page=1

記事によると、日本の水族館の多くはイルカショーなどのエンターテイメント要素を追求して来たため、海洋生物の保護や研究の分野で、世界から大きく遅れを取っているのだそうだ。水族館を訪れる我々も、水族館のあり方を考えてみる必要がありそうだ。

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