日本一の魚河岸、東京中央卸売市場。
歴史は古く、その中で使われている業界用語の一部をまとめてみました。
今は豊洲に移転して豊洲市場ですが、いまでも通用している言葉も沢山あります。

・あにき「兄貴」
古い在庫のこと。
魚河岸から伝わり、寿司屋などでも使う。「あんちゃん」 「おにいちゃん」とも言う。

・かし「河岸」
築地市場の通称。
河岸とはもともと、水運が物流の主流だった江戸時代に荷揚げを行った場所のこと。
当時は、米河岸、塩河岸、大根(だいこ)河岸のように「○○河岸」という場所が数多くあったが、
なかでも魚河岸が一番規模が大きく、単に「河岸」といえば魚河岸のことを意味した。
その名残から慣例的にこう呼んでいる。

・せりごえ「セリ声」
「チェキラ、ピンマルピンピンインニ、オッインゴ、ンゴンゴ、ハイッ!」
威勢のいいセリ声だけど、なんと言っているのか素人にはわからない。
ちなみに翻訳すると
「キロ千円出た、千百だ、二百・・・おっと五百出たよ、千五百だ、千五百、はい、決まりました」
なるほど素人には理解できる訳が・・・ありませんね。

・でぶろく「デブロク」
大きさがまちまち。大小取り混ぜたさま。
「このイワシ、ケースの中はデブロクだよ。」

・どれす「ドレス」
「ヘッドレス」の略。
「ドレスマグロ」といえば、「頭の付いてないマグロ」の意。
頭付きで内臓をとったものをセミドレスと呼ぶこともある。
最近ではGGと呼ばれることが多い。

・冷凍マグロの加工段階
ラウンド (丸々の状態)
セミドレスもしくはGG (頭付きエラ、はらわた抜き)
ドレス (頭なし)
フィレ (三枚卸し)
ロイン (背節、腹節に分けた状態)
ブロック (ロインを細かく切ったもの)
ステーク (サク)

・ぽんころ「ポンコロ」
一本(尾)単位での売買。
「こいつポンコロでいくらだい?」などという。
という事で今回はほんの一部、業界用語を紹介してみました。
まるで外国語のようですね。

不二機材株式会社