新型コロナウィルスによる影響で大変な状況ではございますが、この状況が一日でも早く終息へ向かいますことと、平穏な日々が取り戻せるよう心から願っております。
さて、これまでの様に、いろいろな場所に外出することが出来ない現状、コロナ収束後を想像して、少しでも気分を上げてみませんか?
今回は、新鮮な生鮮マグロが水揚げされる漁港をいくつかご紹介致します。
「生鮮マグロを産地水揚げ漁港で食す!」
漁船冷凍設備の進歩により、高品質な鮮度の冷凍マグロも、美味しく食べられる様になりましたが、
時季物の生鮮マグロを産地水揚げ漁港で食す。
主に太平洋側の、生鮮マグロ水揚げ漁港を紹介します。
日本近海の本マグロは南方で孵化し、エサを追って北上してきます。
春頃久米島沖から日本海側と太平洋側の二手に分かれます。
太平洋側は、まずは九州南沖から四国を通り、
春先に紀伊半島沖へ。
夏頃には銚子、塩釜沖をまわってそれから三陸へ。
そして秋口から冬場頃に津軽海峡側とアメリカ方面へと分かれて行きます。
夏場にエサのイカやイワシを追って北上し、冬場少し太って南下する。大きく育ってアメリカ西海岸から戻ってくるものもいます。
日本海側は巻網漁で漁獲されることが多く、延縄漁で漁獲される、いわゆる刺身向けのマグロは太平洋側で水揚げされることが多いようです。
まずは、和歌山は紀伊勝浦港。言わずと知れた生鮮マグロ水揚げ日本一の港町です。本マグロの水揚げシーズンは3月~6月。特に2月~5月に漁獲されるマグロは脂がのって美味しいと評判です。延縄船で漁獲された「紀州勝浦産生まぐろ」のブランドシールが目印です。キハダ、メバチは周年水揚げされますが、やはり冬場の方が、脂がのり美味しいと言われています。
銚子港は、年間水揚量で全国有数の漁港として知られ、イワシ、サバ、サンマなど様々の魚種が水揚げされます。冬場にはメバチマグロ、夏場にはキハダマグロやメジマグロ(本マグロの子供)の水揚げも盛んです。東京から車で2時間と、都心からの観光客に人気です。
塩釜港は、メバチマグロ水揚げ日本一で、三陸東沖の期間限定(9月から12月)にマグロ延縄船によって漁獲された鮮度・色つや・脂のり・うまみなどの条件を満たしたメバチマグロのみに、「ひがしもの」というブランドシールで売り出していることで有名です。巻網船で漁獲されるマグロも水揚げされますが、刺身で食べるならばやはり延縄船で漁獲されたものがお奨めです。
最後は、津軽海峡で水揚げされる本マグロの漁港です。
戸井マグロ。
津軽海峡で有名なのは、大間のマグロ。しかし、同じ津軽海峡で水揚げされ、水揚げ後の処理の高さから高品質の本マグロを提供しているのが戸井の本マグロです。「戸井活〆鮪」のブランドでも有名で、延縄漁にて漁獲されています。夏頃から翌年1月までマグロ漁が行われ、全国でも人気の高いブランド鮪です。
松前さくら。
戸井、大間に並んで人気の松前マグロ。延縄漁の他、一本釣り漁や、定置網でも本マグロが漁獲されています。
大間の本マグロ。
テレビなどでも有名な大間のマグロ。もはや説明は要りません。大間では一部延縄漁もありますが、一本釣りでの漁獲が多いようです。
以上、生鮮マグロ水揚げ漁港の紹介でした。
掲載した漁港はごく一部です。
日本には、全国様々な素晴らしい取り組みをしている漁港が沢山あります。
私たちが普段スーパーや寿司屋で目にする魚は、漁師さんたちが大変な労力をかけて水揚げされ、地元の漁協の方たちなど、沢山の“人”の力と“繋がり”で届けられている事も忘れてはならないですね。
島国日本は海に囲まれた水産国でもあります。産地へ出向き地元の料理を食す。是非お勧めしたいです。
FUJI KIZAI(不二機材)は、1960年の創業以来、アルミスリーブ、圧着工具、スリーブかしめ機、テグス、釣り糸などの漁具をはじめ、各種漁業資材を製造・販売しております。