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2017年は史上2番目の高値7420万円!築地の初競り
新年の風物詩、築地市場の初競りが1月5日に開催され、大手寿司チェーン「すしざんまい」を運営する、つきじ喜代村が青森・大間産のクロマグロを7420万円で落札した。これでつきじ喜代村は、6年連続で築地初競りの王者となった。築地では新年最初の生クロマグロの入札を「初競り」と呼び、毎年大盛況を博している。そこで、つきじ喜代村が初競りに参入した2012年からの落札価格をグラフにしてみた。(下記参照)
2016年11月に豊洲移転を予定していたため、築地の初競りは昨年2016年が最後とされていた。このため2016年は、2014年からの初競り価格の低迷を覆し、つきじ喜代村が1400万円と前年比3倍以上の値をつけてご祝儀価格とも言われていた。にもかかわらず、今年の初競りで高値をつけたのは、つきじ喜代村にライバルが2社も現れたからのようだ。産経ニュースが詳しくレポートしている。
東京・豊洲市場への移転が延期された築地市場で5日早朝、今年最初の取引となる「初競り」があり、すしチェーン「すしざんまい」(東京都)の運営会社の木村清社長(64)が、212キロの青森県大間産クロマグロを7420万円(1キロ当たり35万円)の最高値で競り落とした。6年連続で制した木村社長は「小池さんとぜひ話をしたい」と、移転問題を巡り小池百合子都知事(64)との直談判を要望した。 今年は、すしチェーン「築地すし好」(東京都)と回転ずしチェーン「元気寿司」(栃木県)が参戦。三つ巴の戦いで、2013年の1億5540万円に次ぐ史上2番目、7420万円の高値に。さすがの“マグロ大王”木村社長も「びっくりしちゃった。怖かった」と苦笑いだ。
引用元 産経ニュース:http://www.sankei.com/life/news/170106/lif1701060032-n1.html
築地最後の初競りを賑わした、大手寿司チェーン3社
212キロのクロマグロを落札した、木村清社長(中央):産経ニュースホームページより
今年の築地初競りは正真正銘の築地ラストとなることに加え、昨年初参入した大手回転寿司チェーンの元気寿司が参加表明していたこともあり、実は高値の予想はついていた。しかし蓋を開けてみるともう一社、昨年の初競りで三番手を落札した築地すし好が初競り落札を狙ったこともあって、思わぬ高騰を招いたようだ。今回は築地最後の初競りを賑わした、大手寿司チェーン3社について調べてみた。
まず現在の店舗数と売上高を上記グラフにまとめてみた。店舗数、売上高ともにNo.1を誇るのが、栃木の元気寿司だ。ハワイや香港、台湾などへの積極的な海外展開により、海外店舗数も130店舗を超えるグローバル企業だ。創業も1968年と一番長い歴史を持つ。二番手のつきじ喜代村は、1985年に創業。国内店舗数は元気寿司の半数以下ながら、売上高は元気寿司の8割に迫る。また、つきじ喜代村は寿司職人養成学校として、すしざんまい喜代村塾を2006年に開校。寿司業界の人材育成にも力を注いでいる。店舗数、売上ともに他2社には及ばないものの、築地すし好は高級店舗、築地すし好 仁を銀座と赤坂に構えたり、寿司職人のケータリング事業を展開するなど、高所得層やビジネスユースへの展開が特徴だ。今年の築地初競りを賑わした三者三様の大手寿司チェーンが、2017年の寿司業界をもっと面白くしてくれることに期待したい。
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