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写真は週末ふるさとTripホームページより
JALと農協が民泊を利用した、グリーンツーリズムを推進
2016年5月19日に日本政府は、民泊を全面解禁する方針を発表した。今後は申請さえすれば、旅館業法上の許可がなくてもインターネットで「民泊」を募り、誰でも宿泊客を受け入れることができるようになる。これは2020年に控えた東京オリンピック時の宿泊施設不足の解決策として、大きな期待が寄せられている。しかし民泊の合法化は、東京だけの話ではない。昨今では都会人が田舎に民泊して、農業体験や伝統文化に触れるグリーンツーリズムにも注目が集まっている。dot.によると、JALと農協が民泊サイトと連携して、新たな旅行事業をスタートしたそうだ。
株式会社百戦錬磨及び子会社のとまれる株式会社は、日本航空株式会社、株式会社農協観光と連携したウェブサイト「週末ふるさとTrip」(http://www.jal.co.jp/tabi/furusato-trip/)を、JALサイト内で2016年5月26日より公開いたします。
◆「週末ふるさとTrip」とは
百戦錬磨とJAL、Nツアーがそれぞれの強みを生かした異業種連携により、農山漁村地域において自然、文化、人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動(=グリーン・ツーリズム)を応援するプロジェクトです。とまれるが運営する「とまりーな(https://tomarina.com/)」は、地方での農林漁業体験型民泊の宿泊予約サービスを行っており、グリーン・ツーリズムの宿泊拠点としてご利用いただけます。今回の第1弾では、実際に「とまりーな」に掲載中の青森県七戸町の農家に宿泊し、オーナー家族との交流や田舎暮らし体験の様子を動画コンテンツで紹介しています。引用元 dot.:http://dot.asahi.com/business/pressrelease/2016052500297.html
グリーンツーリズムに期待される事とは?
1992年に農林水産省が提唱した「グリーンツーリズム」とは、農山漁村地域において自然、文化、人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動のことを言う。昨年このコーナーでも、各自治体が外国人観光客に向けて、グリーンツーリズムをPRしているニュースをお届けした。このグリーンツーリズムにより、都市と農村の人々の交流を増進している自治体や個人を、農林水産省が毎年表彰しているのが「オーライ!ニッポン大賞」である。2015年の大賞(内閣総理大臣賞)に選ばれたのは、島根県浜田市にある夢の音村「森の公民館」であった。今回の受賞で注目したいのは、宮城県石巻市の公益社団法人sweet treat 311だ。この団体は東北大震災直後から、石巻市を中心に支援物資を届けていた。その後は石巻市の子供たちに、体験を通じて最高の教育を提供することを目的として活動している。ホームページの活動報告では、大谷地小学校の漁業体験「ホタテの水揚げ」などが掲載されている。今やグリーンツーリズムは、外国人や都会人だけでなく、子供達の体験教育の場としても、大きな可能性を秘めているようだ。
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