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今注目の旅行プランは、世界遺産+魚市場で朝ごはん

2015年10月現在、日本国内には文化遺産15件、自然遺産4件の世界遺産が登録されている。今では旅行プランを立てるときに重要なポイントとなるものの一つが、世界遺産であろう。この世界遺産と地元の魚市場をセットにした旅行プランを開発している自治体がある。長崎新聞が、長崎市を中心とした長崎地域雇用創造協議会の旅行プラン開発についてレポートしている。

長崎市と西彼長与、時津両町などでつくる長崎地域雇用創造協議会が設置した「長崎の豊富な魚種を活かした旅行商品開発アドバイス会議」が6日、同市築町のメルカつきまちであり、1泊2日と日帰り両コースで、「世界遺産」をキーワードに旅行商品案を絞り込んだ。年明けにもモニターツアーを実施する。(中略)事務局が1泊2日コースで4プラン、日帰りコースで2プランを提示。委員から「世界遺産は外せない」などの意見が上がった。1泊2日は、初日に軍艦島クルーズ、2日目は長崎魚市場(京泊3丁目)内で水揚げされた魚を使った朝食を味わい、世界文化遺産候補の「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の構成資産、出津教会堂(西出津町)などを巡る。日帰りは、戸石地区の養殖トラフグに舌鼓を打ち、野母崎海の健康村(野母町)で温泉や軍艦島の眺望を楽しむ。

引用元 長崎新聞:http://www.nagasaki-np.co.jp/news/kennaitopix

今回の旅行プランが画期的なのは、自治体が率先して、世界遺産ツアーに地元の特産物を食べられる食事を追加している点だ。日本中から観光客が押し寄せる世界遺産=軍艦島への旅行で、旅行者に長崎で獲れた新鮮な魚介類を食べてもらうことは、観光だけではない、新たな長崎の魅力を観光客に植え付けることができる。世界遺産を訪れるという目的を達成した観光客は、もう二度と戻ってこないかも知れない。けれど地元の美味しい食材を味わったなら「またあの味を食べたい」と、リピーターになる可能性も出てくる。

今、国内旅行に求められている要素は何?

今回の長崎地域雇用創造協議会の旅行プラン開発では、世界遺産と地元食材という2つが軸になっている。それでは、日本国内の旅行者は今、何を求めているのだろうか?じゃらんリサーチセンターが2015年7月に発表した、じゃらん宿泊旅行調査 2015から、調査結果を抜粋してみた。

・1年間の旅行実施回数:2.79回
・1回の宿泊旅行費用(大人1人):4万9200円
・1回あたりの単価(大人1人):買い物5500円、夕食3090円、昼食1490円、飲酒4610円、観光施設3280円
・延べ宿泊旅行者数の多い旅行先:1位東京都、2位北海道、3位静岡県、4位神奈川県、5位大阪府
・地元ならではのおいしい食べ物が多かった旅行先:1位高知県、2位北海道、3位富山県、4位鹿児島、5位沖縄
*出典:じゃらん宿泊旅行調査 2015

この調査結果は、全国20~79歳の男女15,474件の回答を基に作成されているそうだ。1年で旅行をする回数が平均2.79回と、日本人が1年に3回ほど旅行していることが分かる。その旅先としては、東京や神奈川、大阪といった大都市圏以外では北海道が人気が高かった。旅行費用は平均5万円弱で夕食には平均3000円以上、ランチには平均1500円ほどかけている。また面白いデータとしては、「地元ならではのおいしい食べ物が多かった旅行先」のベスト5すべてが関東や関西といった都市圏から離れたエリアであることだ。地方都市でこそ、旅行者がおいしい食事を食べて満足していることが推測される。今後、長崎のように人気観光地+地元の食事を軸にした旅行プランを出してくる地方自治体が増えてくるだろう。

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