目次

d62c8b889ab66049f383aa11355f099e_s

うなぎ養殖工場も夢じゃない!新技術が登場

2015年は土用の丑の日が7月と8月に2回あり、今年はうなぎを楽しんだ方も多いだろう。この「土用の丑の日」の土用とは、四立(立春、立夏、立秋、立冬)の前の約18日間を指し、その間に当たる丑の日が、土用の丑の日と呼ばれている。つまり、土用の丑の日は、夏だけではないのだ。さらに言うと、天然うなぎの旬は、秋から冬にかけて、脂が乗っている時期が身も柔らかくて美味しいそうだ。養殖うなぎに至っては、精密に水温管理されているため、一年中美味しく食べられるとか。日経電子版によると、うなぎの養殖技術が発達して省スペースが進み、庭先やビルなどでの養殖が可能となっているそうだ。

鳥取県境港市の境港。日本有数の漁港だが、近年はマイワシの減少などにより漁獲高が大幅に減少している。そこから車で15分程度の場所にある工場の中に、ウナギが泳ぐ水槽が並ぶ。水槽の直径は3メートル程度で、ちょっとした庭くらいの広さがあれば設置できる大きさだ。10トンの水が入る1つの水槽に1万匹の稚魚を放し、かば焼きに適した約200グラムの大きさになるまで育てて出荷する。
養殖を手掛けるジャパンマリンポニックスはインターネットで小口資金を集めるクラウドファンディングを利用、約5000万円を投じて水槽を3つ設置した。ウナギが泳ぐ水槽の横にはぶくぶくと泡を立てながら水を浄化する装置が並んでいる。水槽からの汚れた水が通るフィルターには微生物をすみ着かせている。各フィルターには別々の微生物がおり、エサの残りかすやフンなどはそれぞれの微生物が順番に分解し、きれいな水に戻す。同社の内尾義信社長は「陸上養殖の最先端だ」と胸を張る。
引用元 日経電子版:http://www.nikkei.com/article/DGXMZO91491150Y5A900C1000000/

この養殖技術を開発したジャパンマリンポニックスは、うなぎやトラフグ、チョウザメなどの養殖に関するプランニングから設営、稚魚の卸し、そして養殖担当者のトレーニングまでを一貫して手がけている。同社の内尾社長は「境港を陸上養殖のショールームにする」と息巻いているそうだ。

うなぎの生産高No.1の都道府県はどこ?

うなぎと言えば、静岡の浜名湖や名古屋の櫃まぶしなどが連想されるが、日本のうなぎ養殖No.1は静岡でも愛知でもない。農林水産省の発表によると、2013年度のうなぎ養殖生産量第1位は、意外にも鹿児島県であった。その生産量は5,747トンと、第2位の愛知県3,140トンの倍近い生産量を誇る。第3位には鹿児島県と隣接する宮崎県が入り、静岡県は意外にも第4位にとどまっている。南九州は温暖な気候に加えて水源も豊かで、シラスウナギも入手しやすいことから、うなぎの養殖には最適なのだそうだ。実は、これから冬にかけてが、うなぎが一番美味しくなる季節。スーパーでその産地に目を向けてみるのも、面白いかも知れない。

関連記事:人気No.1の本マグロが近い将来、食卓から消えるかも…(1/13)
テキスト: FUJI-KIZAI(不二機材)[/fusion_text]

FUJI-KIZAI(不二機材株式会社)は、1960年の創業以来、マグロ延縄漁の設置に必要なアルミスリーブ、圧着工具、スリーブかしめ機、テグス、釣り糸などの漁具をはじめ、プロ向け・個人向けの各種漁業資材を製造・販売しております。