目次
外国人に人気のスポットは漁港!?沖縄でレンタカーGPSを分析
美しいサンゴ礁の海に囲まれ、日本屈指のリゾート地として知られる沖縄県。2014年に沖縄県を訪れた観光客数は716万人と、初めて年間700万人の大台を突破した。このうち外国人観光客の数は98万人を超え、前年比157%にまで急増している。沖縄には那覇市内のモノレール以外に鉄道がないため、観光客によるレンタカー利用率が非常に高い。特に外国人観光客によるレンタカー利用数は、2014年は前年比3倍の伸び率であった。そんな中、日本道路交通情報センターが外国人観光客のレンタカーの行動を分析して話題となっている。沖縄タイムズによると、外国人観光客はレンタカーを使って、美味しい海産物を求めて漁港に向かっているのだそうだ。
同センターは、レンタカーによる渋滞の緩和を目的に14年8月から約3カ月間、GPS装置を使った調査を実施。沖縄ツーリストのOTSレンタカーを利用したドライバーの承諾を得て、日本人412人、台湾などからの外国人204人から行き先などの情報を収集した。
車両の位置情報から30分以上動かない状態を「観光中」として分析した結果、特徴的な行動傾向として泡瀬漁港を訪れた日本人が1組だったのに対し、外国人は18組に上った。外国人は都屋漁港なども訪問しており、位置情報を分析すると海産物を味わえる食堂が目的地になっているという。
引用元 沖縄タイムズ: https://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=120472
外国人が訪れる、泡瀬漁港とはどんな場所?
3カ月の調査期間で日本人が1組しか訪れていないのに対し、18組の外国人観光客が訪れたという泡瀬漁港とは、一体どんな場所なのだろうか?まず泡瀬には、環境省が「日本の重要湿地500」に選定した南西諸島最大の干潟、泡瀬干潟がある。ここでは多数の貝やタコ等がとれるため、本島から多数の観光客が訪れると言う。また、沖縄中部でも有数の釣りポイントがあり、ファミリー層に人気があるそうだ。
そして肝心の泡瀬漁港であるが、沖縄にある88の漁港のうち、第1種に選定される中規模の漁港である。ちなみに沖縄市には、第1種以上の漁港は、この泡瀬漁港しかない。そして泡瀬漁港内に隣接するのが、沖縄市漁業協同組合パヤオ直売店だ。この直売店は規模が大きく、魚介だけでなく野菜類や特産物も販売している。敷地内の泡瀬漁港食堂では、獲れたての新鮮な魚介類を味わえる。40席ほどの店内には英語や中国語のメニューもあり、外国人観光客を乗せたバスが連日訪れるほどの人気だそうだ。外国人観光客が多く利用する観光情報口コミサイト、トリップアドバイザーでは、泡瀬漁港食堂は沖縄市内のレストラン463軒中、21位にランクインしており、この辺りにも外国人からの人気の秘密がありそうだ。
関連記事:沖縄といえば生鮮マグロ。今年初のクロマグロが水揚げ(2/13)
テキスト: FUJI-KIZAI(不二機材)[/fusion_text]