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クラウドファンディングで大間のマグロ漁師を支援
地方自治体へ「ふるさと納税」することで、その土地ならではの海産物や農産物を手にいれることができるニュースを、先日お伝えした。今やパソコンさえあれば、どこにいても美味しい魚をお得に食べられる時代になった。インターネットを経由して、不特定多数の支援者から資金調達ができる、クラウドファンディングでは今、最高級のブランド魚として名高い、大間のマグロが注目を集めている。それは、サイバーエージェントが運営するクラウドファンディングサイト、Makuakeで開催中の、大間マグロのオーナー制度だ。これは大間マグロを築地市場はじめ全国に卸している、魚忠が募集したもので、目標額200万円を目指している。このオーナー制度とは、一体どんなものだろうか?
オーナー制度と言っても、田んぼやリンゴの木のオーナー制度と違って、マグロのお世話や手入れは出来ませんが、1本のマグロに少しずつ出資して頂きオーナーになって頂く事で、今まで当店が不特定多数のお客様に来て頂くために使っていた力を、オーナー会員様に向けて本当の濃い情報を発信する事だけに使えば、もっと大間の漁師を身近に感じて応援・サポートしているという気持ちになって頂けるのでは?と思っています。
大間マグロのオーナー制度による、
◎漁師さんのメリット
・相場が低い時でも、良いマグロなら高く買ってもらえる。(これが一番大きいです!)
・オーナー様と繋がっていく事で、身近に感じてもらえて力になる。
◎当店のメリット
・オーナー様に集まって頂く事で、そこに力を集中し、濃い情報を発信出来る。
・オーナー様からお預かりした出資金で、漁師さんのマグロを少しでも高く仕入れる事が出来る。
◎オーナー様のメリット
・オーナー様特別価格で極上の大間マグロが手に入る。
・オーナー様に最優先でマグロを取り置きするので、品切れの心配がない。
・オーナー様だけの様々な特典が受けられる。(後ほどご説明いたします)
・オーナー様限定の濃い情報を得る事で、大間の漁師のドラマを肌で感じる事が出来る。
引用元 Makuake: https://www.makuake.com/project/maguro-oma/
魚忠が募集している「大間マグロのオーナー制度」では、5000円から70万円までの8つのコースから、好きなコースを選べる。最小の5000円コースでは、大間産の本マグロ1柵(200g)、約7000円相当の褒賞が得られる。最高額の70万円コースでは、100kg級の大間本マグロの解体ショーを出張で実施してくれるという。もちろん、旅費や解体手数料はすべて込みだそうだ。そして、このクラウドファンディングでは、質の良いマグロを高値で購入するため、出資者だけではなく、大間のマグロ漁師を支援できるというのが、最大の魅力である。
夢を実現するチャンスをもたらす、クラウドファンディング
このクラウドファンディングを利用して、鯖料理だけを出すレストランを東京にオープンした事例がある。大阪2店舗で「とろさば」を提供していたSABARが、東京初の恵比寿店出店のためにクラウドファンディングに挑戦。上記Makuakeでは約200万円を集めることに成功した。このSABARは、クラウドファンディングを利用して、これまでに約3600万円の資金調達を実現しているというから、驚きである。
このMakuakeでのクラウドファンディングは、次々と目覚しい成功を収めている。漫画家こうの史代の代表作「この世界の片隅に」のアニメ映画化を片渕須直監督が実現するプロジェクトでは、たった82日間で3600万円以上の資金を獲得。現在、2016年秋の劇場公開を目指して制作が進められている。また、2014年10月に東京・南青山にオープンした男性専用エステサロン、SALON by BULK HOMMEは、その開店資金3100万円をこのサイトで調達している。
クラウドファンディングは、今やあらゆる産業で「夢」実現のための近道として期待されている。水産物の6次産業化を目指す、若い水産業者たちは、このクラウドファンディングによって、新たなビジネスチャンスを掴めるかも知れない。
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テキスト: FUJI-KIZAI(不二機材)[/fusion_text]