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マグロなど人気の海産物を提供することで、ふるさと納税が活性化
生まれ故郷や思い出の土地など、自分の好きな自治体に寄付することができる「ふるさと納税」。総務庁によると2012年では、全国で10万人以上がこの制度を利用し、130億円以上の寄付がなされたと言う。このシステムでは納税=寄付となり、確定申告すれば寄付した同額を税金から控除できるというもの。最近では各自治体から謝礼品として提供される、その土地ならではの特産物が充実しており、高い人気を集めている。
千葉日報ウェブによると、銚子市ふるさと応援寄付金は2015年より謝礼品を拡充しており、マグロ1匹を進呈するサービスまで登場した。
銚子市は1月から、ふるさと納税者へ贈る謝礼品を充実させた。これまでの6品から116品へ大幅に増やし、銚子漁港で水揚げされた50キロほどの生メバチマグロ丸ごと1本など、銚子らしい産品をそろえた。謝礼品は1万円以上のふるさと納税(寄付)をした人が対象で、銚子市民でも可。従来の3万円から引き下げた。寄付1万円につき40ポイントが付与され、送られてくるカタログの中から謝礼品を選んでポイントと引き換える。複数選ぶこともできる。最も高額な生マグロは150万円の寄付で付与される6000ポイントと交換になる。
引用元 千葉日報ウェブ:
http://www.chibanippo.co.jp/news/local/236999
銚子市だけでなく、三浦市のマグロも人気
ふるさと納税で生メバチマグロをまるごと1匹プレゼントとは、銚子港を抱える銚子市らしい大胆な取り組みである。また、マグロ漁港として人気の三崎港のある神奈川県三浦市では、ふるさと納税で進呈されるマグロセットに人気が集中して、到着までに数ヶ月待ちと言う。ザイ・オンライン編集部が発表したお得な関東地方の『ふるさと納税』ランキングでは、神奈川県三浦市が第1位を獲得している。ザイ・オンライン編集部の取材に対し、三浦市役所のふるさと納税担当は、次のように答えている。
「平成24年度のタイアップ企業は9社、今年は16社まで伸びました。寄付件数の状況は24年度が783件(寄付金約1600万円)、25年度が2946件(寄付金約5800万円)、今年度は全体で1930件以上の申し込みがあり、一番多い1万円以上の寄付についても370件を超える申し込みが来ています。寄付金額の見通しとしては1億円に届くのではないかという状況です」
引用元 ザイ・オンライン編集部:
http://diamond.jp/articles/-/62284?page=3
ふるさと納税制度の利点は、納税者が自分の好きな特産物を選んで入手できるだけではない。納税者が自分の税金の使い道を「環境保全」や「街づくり」「スポーツ振興」などから選べるシステムを、多くの自治体が採用しているのだ。例えば先に挙げた三崎市では、三崎マグロの観光促進を選ぶこともできる。港町の活性化に役立つ寄付をして、美味しいマグロが食べられるだけでなく、税金控除にも役立つ。一石二鳥ならぬ、一石三鳥のこの制度を、是非活用してみてはいかがだろうか?
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テキスト: FUJI-KIZAI(不二機材)