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写真はフィッシャーマンジャパン公式ページより

都道府県が推進する、学生向け漁業インターンシップ

農林水産省が発表した平成27年漁業就業動向調査によると、2015年11月時点での漁業就業者数は16万6610人。前年の17万3000人から6420人の減少であった。しかしながら、15~24歳の就業者数は6170人を数え、他の世代が減少する中、唯一330人の増加となった。日本の未来を担う若い世代において、漁業への関心が高まっているようだ。この背景には各地方自治体が実施する、高校生・大学生を対象にした漁業インターンシップがあるようだ。三重県ホームページでは、夏休みを使った5日間の漁業就業体験の志願者を募集している。

県では、漁業の多様な担い手の確保・育成に取り組んでおり、その一環として、高校生や大学生の方々を対象とした漁業就業体験(インターンシップ)を以下のとおり開催します。三重県の漁業に興味がある・就業を考えている高校生や大学生の皆さんは是非お申し込みください。

1 内容
漁業就業体験(インターンシップ)を通じて、自然とともに生きるライフスタイルや食料供給者としての魅力を実感していただきます。
体験終了後にはレポートを提出していただき、漁業の魅力を発信するレポート集として公表します。

2 実施日・場所
在籍する学校の夏季休暇期間における5日間を原則とし、具体的な日程や場所については、参加希望学生及び漁業就業体験を受け入れる漁業経営体の双方の希望を調整したうえで決定します。

3 募集人数
10名(高校生6名、大学生4名程度)

5 募集期間
平成28年6月3日(金)から6月27日(月)まで

引用元 三重県ホームページ:http://www.pref.mie.lg.jp/TOPICS/m0025500004.htm

若者が憧れる、カッコいい漁師を目指して

以前このコーナーで紹介した、2024年までに三陸の漁業従事者を1000人増やすために設立された一般社団法人フィッシャーマンジャパンは、漁師のイメージを「新3K=カッコいい、稼げる、革新的」にするべく、人材の発掘と育成を進めている。フィッシャーマンジャパンの画期的なところは漁師希望者を募るだけではなく、いかに地元に根付かせるかまでケアしている点だ。事実、石巻・三陸エリアに4つのシェアハウス(下写真)を設け、就業希望者が身一つで転入できるよう整備されている。また、今年7月に開催する社会人向けの短期研修プログラム「牡鹿漁師学校 × TRITON SCHOOL」では、2泊3日で小型定置網、牡蠣養殖、ホヤ養殖、籠網漁を体験できる予定だ。他にも今年5月には初めて水産高校生を対象に銀鮭養殖場見学を実施。高校生たちを養殖場に招き、餌やり等の実習を体験させた。(上写真)見学した高校生からは「将来漁師になりたい!」という声も上がったそうだ。地元の漁港に若者を集めるための手厚いサポートが、これからの漁業人口増加に役立つに違いない。
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写真はフィッシャーマンジャパン公式ページより

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テキスト: FUJI-KIZAI(不二機材)

FUJI-KIZAI(不二機材株式会社)は、1960年の創業以来、マグロ延縄漁の設置に必要なアルミスリーブ、圧着工具、スリーブかしめ機、テグス、釣り糸などの漁具をはじめ、プロ向け・個人向けの各種漁業資材を製造・販売しております。