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写真は南あわじ市ホームページより

旬到来!鱧まつりが南あわじ市で開催

日本三大祭りの一つと言われ、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている、京都の祇園祭。この祇園祭は別名、鱧(はも)祭りとも称されており、祭りのピーク時には、1日8万トンもの「生け鱧」が京都中央卸売市場に入荷されると言う。東日本では京料理店以外では、あまりお目にかからない鱧。しかし関西では夏を代表する食材として、鱧は高い人気を誇るのだ。初夏から夏にかけて、関西エリアでは各地で鱧祭りが開催される。今日も、兵庫県南あわじ市で「べっぴん鱧まつり」が開催されたそうだ。淡路島で獲れる鱧は頭が小さくて小顔であること、はえ縄漁で漁獲されるため傷が少なくきれいな体をしているため、「べっぴん鱧」と呼ぶのだそうだ。

兵庫県南あわじ市では、鱧(はも)漁がシーズンを迎え、「べっぴん鱧まつり」が開催されました。南あわじ市で開催された、うずしお朝市「べっぴん鱧まつり」。特産の「鱧」を広く知ってもらおうと、毎年開催されていて今年で9回目です。南あわじ市の沼島周辺で捕れる鱧は、瀬戸内海から紀伊水道に流れ込む速い潮流にもまれ、身が引き締まり甘みが強いのが特徴で、はえ縄漁で一匹ずつ釣り上げるため、傷も付きにくく、京阪神の料亭などで高い評価を受けています。まつりでは、鱧が泳ぎの速さを競う「鱧レース」や「鱧の骨切りショー」などが行われた他、淡路名物の鱧と新タマネギを共に味わう豪快な「鱧すき」が振る舞われ、観光客らは舌鼓を打ちました。
引用元 毎日放送:

鱧が高級魚とされる理由は何?

鱧はウナギ目の魚で、蛇のような長い体と鋭い牙を持ち、カニやエビなどの甲殻類をバリバリ食べる獰猛な魚である。しかし同じウナギ目のウナギやアナゴが脂が乗っていてジューシーな味わいであるのに対して、鱧は脂が少なく上品であっさりとした味わいが特徴。鱧は脂の代わりにアミノ酸を多く含むため、さっぱり淡白なのに旨味があるのだ。また、太い小骨が数多くあるため、調理に手間がかかることでも知られている。ではなぜ、鱧が高級魚として重宝されるようになったのだろうか?あまり知られていないが、鱧はエラ呼吸だけでなく、皮膚呼吸ができる魚なのである。その昔、暑い夏に海から遠い古都、京都へ近海から魚介類を届けようとしても、ほとんどの魚が死んでしまっていた。そんな中で鱧だけが、その強い生命力で生きたまま届けられたことから、夏の祇園祭で鱧が名物になったのだそうだ。また、高級な京料理店では「骨切り」と呼ばれる、身にミリ単位で切れ目を入れる技術を開発し、骨の多い鱧を美味しく味わえるようになった。これらの背景により、鱧が高級魚の仲間入りとなった訳だ。今年も7月1日から1ヶ月間行われる京都祇園祭で、夏の名物の鱧料理を味わってみてはどうだろうか。

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