ヒラメ養殖が盛んな大分県で、成長促進効果が認められた緑色LED照明の民間採用が進んでいる。
これはいったいどう言う事か?
緑色LED光を種苗期から当て続けたヒラメは、何と、通常の養殖法と比べ約1.6倍の魚体重差があったと、県農林水産研究指導センターが実証した。
この差によって、出荷サイズまでの期間を3週間も前倒し出来るという。味や食感などの試験では、従来と遜色がないことも確認している。
この特定波光のLED照明は高額であり民間導入は困難であったが、県が2020年度に設備費を助成する「ヒラメ養殖生産体制強化支援事業」を開始。その後市内3事業者へと設備が導入された。
設置した会社によると、緑色LEDを当てていると、底着していたヒラメが活発に遊泳しだし、とにかく餌の食い付きが違うのだという。
良好な餌食いが見られても池の汚れは少ない。これは、活発に動いてしっかり栄養を吸収しているのではとの現場談話である。
また水温が下がる冬場でも餌食いの勢いは変わらず、魚体が大きくなっても成長を続けた。
ヒラメに緑色のLEDを当てる。
たったそれだけで、こんなにも明らかな変化があるとは、まるで魔法の様で驚きである。
初めは偶然光が当たったところから気づきがはじまり、そこからもしかしたらと疑問を持ち、
実証実験を経て今に至る。
まだまだ人間の知りうる、生命の不思議というものは山ほど眠っていそうです。
緑色LEDを当てると、未だなぜ行動が活発化するのかという科学的根拠は見出せていません。(緑色の他の電球などだと効果はあまりみられなかったという)
正に生命の神秘です。
不二機材株式会社