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写真はSankeiBizホームページより

築地最後のマグロ初競りは、喜代村が最高値1400万円で落札

新年の名物となった築地市場でのマグロの初競り。今年秋に東京都中央卸売市場が築地から豊洲へ移転するため、築地での開催はこれが最後となる。本日朝5時から行われた初競りでは、すしざんまいを運営する喜代村が最高値1400万円で大間のクロマグロを落札した。2013年にライバルの板前寿司と競り合って過去最高額の1億5440万円が出た以降、2014年は736万円、2015年は451万円と下落が続いていた中で、今回は最後の大盤振る舞いとなった。この模様をSankeiBizがレポートしている。

 東京・築地の中央卸売市場で5日、今年初の取引となる生鮮マグロの初競りが行われ、最高値は1400万円となった。今年11月に江東区豊洲への移転を控えており、築地での初競りは今回で最後となる。初競りに先立ち、あいさつした卸売業者、東都水産(東京)の関本吉成社長は、「80年お世話になった築地に感謝しつつ、1年間頑張っていきましょう」と呼びかけた。最高値がついたのは、200キロの青森県大間産クロマグロで、昨年の約3倍となる1400万円(1キロ当たり7万円)。すしチェーン「すしざんまい」を運営する喜代村(東京)が5年連続で落札した。同社の木村清社長は、「感無量。いいマグロをお客さんに食べてもらいたい」と語り、新市場について、「豊洲もいい市場になってほしい」と期待を寄せた。

引用元 SankeiBiz:http://www.sankeibiz.jp/macro/news/160105/mca1601050901009-n1.htm

喜代村のライバル、板前寿司はミシュランを狙う!?

今年で5年連続クロマグロを最高値で落札した喜代村は、1979年に弁当販売事業をスタート。その後、2001年に築地に初店舗をオープンした、比較的新しいチェーンである。24時間年中無休の寿司店をコンセプトに拡大を続け、約14年で全国に51店舗を構えるまで成長した。さらに2006年には喜代村塾を開講して、寿司職人の育成までもを手掛けている。
この喜代村と2008年から築地初競りでデッドヒートを繰り返した、香港資本の板前寿司は東京に10店舗、山梨に1店舗のほか、海外に40店舗以上を展開するグローバル企業。2015年にはトリップアドバイザーの2015年エクセレンス認証(Certificate of Excellence)を獲得するなど、日本へ続々と押し寄せる海外旅行客へのマーケティングも進めている。注目したいのは、すしざんまいと同様の客単価3000円前後の通常店舗以外に、客単価2倍の6000円の新業態、板前寿司離れを展開している点だ。メニューはおまかせ3500円と7000円の2コースのみで、上品なインテリアでゆったりと寿司を楽しめる高級志向の店舗である。板前寿司離れは、カジュアル高級店としてのテスト店舗で、将来的にはミシュランでの星獲得も視野に入れているという。
24時間年中無休で、いつでも美味しい寿司を提供する顧客志向の「すしざんまい」と、カジュアルな高級寿司でミシュランを狙うグローバル志向の「板前寿司」。この2つの寿司チェーンからは、今後も目が離せない。

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テキスト: FUJI-KIZAI(不二機材)

FUJI-KIZAI(不二機材株式会社)は、1960年の創業以来、マグロ延縄漁の設置に必要なアルミスリーブ、圧着工具、スリーブかしめ機、テグス、釣り糸などの漁具をはじめ、プロ向け・個人向けの各種漁業資材を製造・販売しております。