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ハラールは、日本の水産物の新市場になるか?

世界的な健康志向ブームの追い風を受け、日本食は今、世界から注目を集めている。昨年、農林水産省は、2020年までに日本の農林水産物の輸出額を1兆円にするという目標を発表したばかりだ。魚と野菜中心の日本食は、健康志向の高い人々のニーズだけを満たすものではない。イスラム教で定められた「ハラール(=合法である)」の条件を満たすと、新たな市場開拓に乗り出した日本企業がいるのだ。

イスラム教の戒律に沿って調理したハラール食品を製造・販売する食のかけはしカンパニー(うるま市、篠原辰明社長)は、沖縄県産マグロを活用した生ハムを開発した。県産食材商品の第1弾。ほかの県産農林水産物の商品も開発する予定で、県産食材の消費拡大につなげたい考え。独自の技術で薫製にした県産マグロの生ハムは、マグロのしっとりとした舌触りと薫製の味わいが楽しめるという。

引用元 沖縄タイムス:https://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=130772

この食のかけはしカンパニーは、株式会社マレーシアハラルコーポレーションより、ハラール認証を受けており、10月からはアラブ首長国連邦のエディハド航空の機内食に採用されると言う。日本ではまだハラール認証を受けた和食惣菜は少なく、業界でも注目を集めているそうだ。

日本食がハラールを満たす条件とは?

イスラム教が提唱するハラールでは、豚肉を食べないことは知られている。しかし、豚肉以外のものであれば、何でもハラールを満たすものではない。日本ハラール協会では、ハラールについて次のように説明している。

ハラールはひと言でも、意味として2つあります。1つはイスラム法で合法であること、そしてもう1つは健康的、清潔、安全、高品質、高栄養価であることです。従いまして、ハラール認証を受ける際には、イスラム法に乗っ取った基準をクリアする事はもちろんですが、工場や施設内は2つ目の項目もクリアしなければなりません。(中略)イスラムでは我々の日常において常に清潔を保つ事、自分が摂取するのにふさわしい良いものしか他人にも与えません。これがハラール タイバンのコンセプトの源となります。

引用元 日本ハラール協会:http://www.jhalal.com/halal

また、イスラム教では飲酒は禁止されているため、日本料理で多用される、みりんもNG。豚は不浄なものとみなされるため、豚肉を切った包丁や豚肉を揚げた油も使用不可である。つまり、日本でハラール認証を得るには、ハラール専用キッチンが必要なのだ。しかしながら、魚類や野菜はすべてハラール(=合法)であることから、日本食にはハラール市場での可能性があることも事実。また、イスラム教では牛肉は食べることができるため、世界ブランドとなった神戸牛で、ハラール認証を受けたハラール神戸牛を提供する企業も出てきている。

世界のイスラム教徒の数は、現在キリスト教に次いで第2位の約16億人と言われ、2070年にはキリスト教徒と同数になると言われている。日本の高度に管理された水産物や農作物の新たな市場は、このハラール市場にあるのかも知れない。

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テキスト: FUJI-KIZAI(不二機材)[/fusion_text]

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