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100人待ち!大人気の平塚漁港の食堂

豊かな海に囲まれた日本には、全国で3000近くの漁港がある。関東では神奈川の三浦漁港や千葉の銚子漁港が有名だが、都心から車で1時間弱、お洒落な湘南エリアに位置する平塚漁港も、豊富な水揚げ高を誇る。そんな平塚漁港に今、連日長蛇の列ができるほどの話題のスポットがあると言う。

DIAMOND onlineによると、「平塚の魚の魅力を発信する拠点となる施設」として誕生した、平塚漁港の食堂が、100人もの行列ができる大盛況だそうだ。一体何がその人気を支えているのだろうか?

漁協の「平塚漁港で水揚げされる魚の販路拡大と新商品開発による地産地消促進事業」が、農水省の6次産業化事業認定を受け、その一環として2014年4月、漁協が所有する敷地内に平塚の魚を利用した飲食店兼加工場施設「平塚漁港の食堂」が完成した。場所は漁協にほど近い、茅ヶ崎方面から大磯へ向かう国道134号線の側道。組合員の中には「あのあたりじゃあ、ファミレスに行く人がほとんど。食堂なんてお客さんが本当に来るのか?」と心配する声もあった。しかし、その不安はあっさりと覆された。

引用元 DIAMOND online:
http://diamond.jp/articles/

この平塚漁港の食堂は、農林水産省の6次産業化事業者の認定を受け、2014年4月に誕生した。地元で獲れた新鮮な魚介類を破格の料金で提供して、すでに大人気となっているが、それだけが目的ではない。平塚漁港の主軸である定置網漁で大量に水揚げされる、未利用魚をメニューとして提供するほか、加工食品化を目指して工場も隣接されているのだ。その工場では、カルパッチョやオイルサーディンなどの惣菜を生産し、近隣のスーパー等での流通拡大を狙っている。

農水省が進める6次産業化とは?

この6次産業化とは、農林漁業者(1次産業従事者)が地元資源を有効活用し、従来の原材料供給者にとどまらず、加工業(2次産業)や流通・販売 (3次産業)に取り組み経営の多角化を進めることで、農林水産省が2011年3月からバックアップしている。これにより、過疎化が進む農村や漁村に雇用を創出し、地域を活性化させるビジネスが生まれることを期待されている。2015年3月時点での認定事業件数は、累計で2061件、そのうち水産事業は152件となっている。ちなみに「6次産業」と言うのは、1次産業、2次産業、3次産業の数字を足し上げた1+2+3=6に由来する。

この地域色豊かな6次産業化は各界の注目を集めている。例えば、野村アグリプランニング&アドバイザリー株式会社は、2015年3月に6次産業化優良25選を発表した。その事例の1つ、和歌山の早和果樹園では、有田みかんの6次産業化を早期から独自に進めている。2007年の時点では、同年にオープンしたペニンシュラ東京で、同社商品のみかんジュース「味一しぼり」がウェルカムドリンクとして採用。その後も全国の百貨店へ販路を拡大し、遂には香港、シンガポール、オランダ等への海外進出も果たしている。将来的には、自社の株式上場も見据えるほどの成功例である。

この6次産業化優良25選のうち水産業関連では、岩手の株式会社プラザ企画と福岡の福岡市漁業協同組合唐泊支所の2事業者のみにとどまっている。平塚漁港の食堂の成功を受けて、水産業で6次産業化を果たす事業者は、今後も増えて行くだろう。

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