マグロ初競り2015年は451万円

2015年1月5日、東京の築地市場で毎年恒例となる初競りが開催された。注目された大間のクロマグロは1匹451万円の最高値となり、昨年の736万円を大幅に下回る結果となった。落札者したのは、寿司チェーン「すしざんまい」を運営する喜代村で4年連続となる。

日経電子版によると、この安値は大間産マグロの入荷量増加と、ライバルである板前寿司の競りからの撤退がその背景にあった。

大間産マグロの市場への入荷量も例年に比べ多かったという。喜代村の木村清社長は「あまりに安く落札できたのが意外だった。脂ののり方や形など一番良いマグロを調達できて満足」と話した。

昨年の最高値は1匹736万円(230キロ、1キロあたり3万2千円)。2013年は喜代村と香港のすしチェーン「板前寿司」が高値での落札を競い合い、史上最高値となる1匹1億5540万円を付けた。昨年以降、板前寿司が高値の落札競争から撤退し、相場は落ち着いていた。

引用元 日経電子版:
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDJ28H0F_V00C15A1MM0000/

ちなみに喜代村のライバル、板前寿司はリッキー・チェン氏が2004年に開業した香港資本の寿司チェーン。日本には2007年より逆上陸し、2008年に築地の初競りに参入。当時は大間のクロマグロを競り落とした初の外国人として世界から注目を集めた。市場最高値となる1億5440万円を記録した2013年を最後に、クロマグロの初競り合戦から撤退。現在、日本では東京を中心に10店舗、香港や中国、シンガポールなどアジアでは40店舗以上を展開し、世界に向けて寿司文化を拡大している。

テキスト:FUJI-KIZAI(不二機材株式会社)

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