漁業の自動化とは?日本のロボット技術と漁業の未来

漁業の自動化とは何だろうか?深刻な人手不足を背景に、農業へのロボット導入を目指す「スマート農業」が政府により推進されているが、漁業においてもその流れが始まっている。

Sankei Bizによると、2013年の漁業就業者数が過去最低の約18万人となったことを受け、漁業の現場ではIT技術やロボットを駆使した、省力化が早急な課題となっているとのこと。そこで、水産資源の管理および漁業発展を担う水産庁では、漁業に役立つ高度な技術開発を進め、漁業自動化を押し進めていいる。

水産庁は、イルカの持つ優れた超音波探知(ソナー)能力を活用した新たな魚群探知機の開発を急ぐ。この通称「すごい魚探」は魚群量だけではなく、魚種や魚体長まで把握できる次世代型の計量魚群探知機だ。水産庁海洋技術室は「多くの魚種を擁するアジア水域で魚種別の資源管理や、ソナー探査が困難な海底や河川などでの魚群探査も可能になる」と期待を寄せる。

引用元 SankeiBiz:http://www.sankeibiz.jp/macro/news/150101/mca1501010500001-n1.htm

漁業におけるIT化は、水産庁が進める今回の魚群探査機開発に始まった訳ではない。日本では、すでに30年以上前から通称「イカ釣りロボット」と呼ばれる自動イカ釣機が誕生し、海外15カ国に輸出されている。

他にも2007年に水産総合研究センターが初めて取り入れた「水中グライダー」が挙げられる。これは、地球環境や生態系の調査に利用される自走式ロボットで、現在3000台以上が世界の海で塩分や海水温の調査を続けている。日本のロボット技術とノウハウを漁業自動化という新しい分野に発展させることで、業界全体の成長にも期待したい。

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